第二回うつ病チェックその①チェック方法のいろいろ

2015年 1月 22日

こんにちは、もしくは初めまして、宮原と申します。今回は、「うつ病のチェック」についてお話しさせて頂きたいと思います。

このサイトを見て下さっている皆さんはうつ病に関心がある方が多いでしょうから、既に1度や2度実際に試されたこともあるかもしれませんが、「うつ病のチェック」が出来るWebサイトやスマホアプリなんかが、本当に数多くありますね。サービスによって、「うつ度チェック」「うつ病診断」「うつ度セルフチェック」「うつ重症度テスト」「うつ危険度診断」といったように表現が少し違うかもしれませんが、やり方は大抵「いくつか出される設問に対して答えていく・チェックしていくと、最後に何かしらの結果が出る」というものかと思います。僕自身うつ病になり通院している最中であったり、症状が落ち着いてきた後なんかも、適当に検索して出てきたサイトで何度か試したことがあります。

Googleで試しに「うつ チェック」で検索してみたところ、965,000件という検索結果が出てきました。96万5千って。ちょっとした政令指定都市の人口みたいな数が出てきてちょっとビックリしました。

うつチェック

もちろん、全部が全部うつのチェックをするサービスではないと思いますが、これだけの数が検索結果で出るっていうのは、興味関心であったり、需要の現れなのかなぁ〜と思います。ところで、皆さんは、ふと思ったりしませんか?「このうつチェックは、何をもとに作られているんだろう?」って。例えば、どこかのうつチェックアプリで『うつ危険度 80%!』といった結果が出たとしても、「適当にそれっぽく作られた」のか、それとも「医学的にちゃんとしている」のか。もし医学的にちゃんとしているとして、どういったものを根拠に作られてチェックされているんでしょうか?

ところで、こちらにこんな本があります。

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株式会社じほう」さんが出版しています、『観察者による精神科領域の症状評価尺度ガイド』(改訂第3版)という本です。タイトルだけでも薄々分かるかと思いますが、マジな本です。ちなみに定価は3,600円です。僕が普段読んでる漫画本なら6〜8冊分ぐらいのお値段です。つまり、それくらいマジな本です。この本には、実際に精神科などで使用されている様々な症状評価尺度が紹介されています。その数、なんと100種以上!さすがマジな本です。

ちなみに「症状評価尺度と」いうのは、うつ病に関わらず様々な精神障害に関して、『症状や状態・言動・行動の変化といった各項目を段階別にしてチェックし、合計得点などで症状の有無だったり重症度を数値で測定し表す方法』です。この書籍には、タイトルに「精神科領域の」とある通り、うつ病だけでなく、統合失調症や社交不安障害、パニック障害などの病気に関するチェック手法も多々紹介されています。
なので、とりあえず「うつ病」が対象に該当するチェックだけ付箋を貼ってみたところ、これだけありました。

DSC01727 - バージョン 2

めっちゃ多かったです。僕の学生時代のテスト勉強の時によくやった、マーカーペンのラインを引き過ぎたり付箋貼り過ぎたときの参考書みたいにになってしまいました。結局全然覚えてない、みたいな。
ということで、今回は、この書籍にも紹介されているものを含めて、世界中もしくは国内で広く利用されているうつをチェックするための基準をご紹介したいと思います。今回お話する「DSM-5」と「ICD-10」の2つは、国際基準と言っても過言ではないレベルでうつ病など精神疾患の診断基準とされているものです。

DSM-5

まずご紹介するのは、DSMという診断基準についてです。「-5」と付いている通り、DSMは1〜5とナンバリングされて発表されています。DSM-5はアメリカ精神医学会から出版されているものですが、日本語版では「精神疾患の診断・統計マニュアル」と名付けられています。マニュアルと銘打っているだけあり、その歴史は長く1952年の「DSM-1」に始まり、2013年にはこの「DSM-5」に発表され世界中で使用されています。うつ病については、精神症状・身体症状あわせて9つの項目のうち、いくつ該当するか?といった内容が基本となっています。

ICD-10

「ICD」とは、上記のDSMや、次回お話します他の診断基準やうつ病のチェック手法と、ちょっと成り立ちの毛並みが異なります。というのも、ICDを日本語にすると「疾病および関連保険問題の国際統計分類」と言いまして、つまり『あらゆる病気の分類』に関する世界基準なのです。この基準を執り進めたのはWHO(世界保健機構)で、初版を制定した1900年当時、世界単位でのデータを取得して各国で起こる疾病・傷害そして死因の統計を国際的に比較する目的のために作られました。

病院でのカルテへの記載なんかも、このICDが基準となっているとのことです。こういった国際的な基準がなければ、極端な例えですが、もしかしたらA国では「うつ病」と分類・記録してることをB国では「チョーしんどくなっちゃうやつ」とかローカルルールでカルテに書いてしまっているかもしれません。

こちらもDSMと同様に世界中で使用されています。今は10回目の改定版ということで「ICD-10」ということになっています。うつ病については、10項目にいくつ当てはまるのかによって診断をします。さて、まずうつ病の診断基準として、とても有名な「DSM」と「ICD」という2種類をご紹介致しましたが、今回はここまでとさせて頂きます。次回『「うつ病のチェック」その②』で、引き続きその他のうつ病をチェックする基準についてご紹介したいと思いますので、また引き続き読んで頂ければ嬉しいです。では、一旦失礼します。

 宮原直孝 一般社団法人いっぱんじん連合 代表理事 1984年 長野生まれ。 会社員時代の09年 7月頃〜11年1月頃までうつ病により休職、その後退職。 転職活動がうまくいかない現実逃避から何となく勢いで当法人を設立。 現在はヘラヘラしながら、 ・深夜に都内を集団で歩く「深夜徘徊イベント」 ・ただダラダラとダベるだけの「ダベPartner活動」 ・出来る事であれば何でもする「代表デリバリーサービス 〜心が弱った時に、都合の良い男〜」 などを行う。 抱えている柴犬は、よく出来ていますが木彫りです。

<執筆者プロフィール>
宮原直孝
一般社団法人いっぱんじん連合 代表理事
1984年 長野生まれ。
会社員時代の09年 7月頃〜11年1月頃までうつ病により休職、その後退職。
転職活動がうまくいかない現実逃避から何となく勢いで当法人を設立。
現在はヘラヘラしながら、
・深夜に都内を集団で歩く「深夜徘徊イベント」
・ただダラダラとダベるだけの「ダベPartner活動」
・出来る事であれば何でもする「代表デリバリーサービス 〜心が弱った時に、都合の良い男〜」
などを行う。
抱えている柴犬は、よく出来ていますが木彫りです。

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