秋から冬にかけてだけゆううつになる「季節性うつ病」

2014年 11月 4日

春になると自然と元の元気な状態に戻る「季節性(冬季性)うつ病」

あなたの周りに、毎年のように秋から冬にかけてゆううつになってふさぎこみがちになったり、意欲がなくなって普段楽しんでいることもやる気にならないといううつ病のような症状に悩まされるけれども、春になると自然と元の元気な状態に戻るという方はいませんか?

実は、ある季節になると症状が現れるうつ病があり、それは「季節性感情障害」「季節性うつ病」と呼ばれています。その中でも秋から冬にかけて症状が出るものは「冬季性うつ病」「冬季うつ病」と呼ばれます。

季節性(冬季性)うつ病は通常と違った症状が現れる

この季節性うつ病(冬季性うつ病)は、通常のうつ病とは違った特徴を持っています。うつ病では一般に睡眠時間が短くなったり食欲が低下したりしますが、季節性うつ病はやたらと眠くなって睡眠時間が長くなり、日中にも強い眠気を感じたり、食欲も旺盛になる傾向があります。特に炭水化物や甘いものが欲しくなるのが特徴です。そのため、ご本人も周りのご家族もそれがうつ病の症状であることに気づくのが遅れがちです。

季節性うつ病(冬季性うつ病)の症状は「ちょっと元気がなく、やる気が出ない」といった程度のものではありません。朝起きられず、学校や会社に行けなくなったり、日中も強力な睡魔に襲われて起きていられない、食べ過ぎて体重が何キロも増えてしまうなど、日常生活を送るのに大きな支障が出る程、大変なものなのです。

本人の気力で何とかなるものではありません

本人は大変な思いをしているのですが、周りの人はなまけととらえたり、本人の気力の問題ではと感じることも多いようです。しかしながら、この症状は生理的な疾患によるもので本人の気力や、意思で何とかなるの問題ではないことを理解することも大切です。また、症状に苦しんでいる本人も思い通りに体が動かない事で自分をむやみに責めたりしないようにしましょう。原因が自分の意思でコントロールできない生理的な問題だという事、その解決をするために何をすれば良いのかを知り、実践する事が症状の軽減に役立ちます。