男性の更年期とうつ病

2015年 1月 13日

先日のニュースで男性タレントの方が、ご自身が50歳のころにうつ病になった経験を告白したと報道されました。ご自身で様子がおかしいと感じて、病院に行き、治療を受ける事で回復したとのことでした。

 

50歳前後の男性は男性ホルモン・テストステロンの減少によって、ほてりや、発汗、動悸、口が渇くなど女性の更年期障害と同じような症状が出る事があります。そのため、この症状を「男性の更年期障害」と呼ぶことがあります。また同時に疲労感やうつ症状、精力の低下なども症状としてしばしば見られます。これが男性は更年期にうつ病になりやすいと言われるゆえんです。しかしながら、実は男性の更年期障害というのはまだ医学的には確立されていないと言われています。

 

今まで、男性ホルモンの減少→身体の機能不全→ストレスによってうつ状態を引き起こすと考えられていました。しかしながら、「うつ病が元でテストステロンが減少する事がある。」「ホルモン補充療法では症状改善に十分な対応ができない。」というデータも出てきているそうです。その為、男性の更年期(50歳前後)のうつ状態はテストステロンの減少、ストレスのどちらも原因になる可能性があり、どちらが原因かの判別は難しいと言われています。

 

治療については、まずは泌尿器科などで男性ホルモンの量を調べ、量が少なければホルモンを補充する治療が、量が正常ならメンタルストレスを視野にいれた治療を行うとなりそうですが、実際はホルモン補充療法は前立腺がんのリスクが高まったり、脱毛がみられることもあり、治療方法は医師の判断によって変わってきます。

 

この年代の人は第一線で仕事をしている上に、責任感が強く、手を抜かず真面目に仕事に取り組んでストレスを感じやすい人ほど体調不良でも我慢して仕事をし続けて、重症化してしまうこともよく見受けられるようです。

 

これを防ぐためには妻をはじめとした周りの人が早めに気が付き、対応できる事が大切になります。しかしながら、このような男性は簡単に弱音を吐かずに苦しさを自分一人で抱え込んでしまいがちです。また本人だけでなく、周りの人も気苦労でうつ状態になってしまうこともあります。妻をはじめとした周りの人は、まず自分がストレスをためて心身の不調をきたないようにすること。その上で、心配しているという事を伝えるなどして本人が悩みを話しやすい雰囲気を作ってあげてください。とはいえ、日常からあまり本音や悩みを話さない間柄では、そういった雰囲気を作るには時間がかかってしまうので、普段からお互いコミュニケーションを取るように心がけておきたいものです。

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