第七回その②うつ病を再発させないための予防策とは?

2015年 8月 31日

 

こんにちは、当サイトでコラムを書かせてもらっています、宮原です。

 

この第7回では、『うつ病の再発』についてお話していますが、その①で、「うつ病は50%の確率で再発するよ」ということについてお話しました。

 

が、そうは言われましても、できることならば、再発は絶対にしたくないですよね!僕自身、残りの人生、できればうつ病には二度と関わりたくないなぁと思っています。めちゃくちゃ辛いですからね!

 

そこで今回は、うつ病の再発率が50%から20%まで下がる予防方法についてお話したいと思います〜。どんなことをすれば、効果的にうつ病の再発を予防することができるのでしょうか?

早速ですが、お医者さんに、うつ病の再発予防方法を聞いてみた

困った時は専門家!ということで、まずは精神科の先生に聞いてみました。

以前も、診断書に関する疑問を質問してみましたが、今回はどんな回答がくるのでしょうか?

Q:うつ病を再発させないためには、どうすればいいんでしょうか〜?!先生—!!!教えて〜〜!!

A:先生の回答

うつ病の再発予防で、エビデンスのあるものは『服薬を継続すること』です。継続期間の目安は、はじめてうつ病になった場合で、症状がなくなってから約半年間です。ただし、患者さんの状況(周りの環境、不安・ストレス状態、再発の回数など)によって適切な継続期間は異なります。そのため症状がなくなってからの服薬の継続期間は、患者さんによって3か月程度〜1年以上と幅があります。あとは、ストレス因は避けて疲れすぎないようにすることです。

というわけで、2つの予防策が回答されてきました。1つずつ見てみましょう!

再発予防策①服薬の継続をすると再発予防になる?

最初は、『服薬の継続』についてです。

 

回答で「エビデンスのあるもの」として紹介されましたが、「エビデンス」とは「科学的根拠」という意味です。ちゃんと信用できるヤツということですね。

 

病院・クリニックに通院して処方される薬を飲み続けることがうつ病の再発予防策としてキチンとした方法だということですが、もう少し説明しますと、

  • 『原則として、抗うつ薬を同用量』
  • 『期間は約6ヶ月(3-9ヶ月)』
  • 『うつ病の諸症状がおさまった「寛解(かんかい)」と呼ばれる状態になってから』

ということです。

 

いかがでしょう。正直、こう思いませんでしたか?

 

『薬飲む期間…、長くね?!』

 

続いてこう思いませんでしたか?

 

「症状がおさまった…って、それって、もう治ってんじゃないの?!」
「なのに、半年って…。お金も時間もかかるわ!」
「抗うつ薬の副作用とかもシンドいんですけど?!」

 

わかります、本当おっしゃる通りです。ちゃんとした説明が無いまま、お医者さんからこの対応をされたら、

 

「一体いつまで?どうして?!なんで?!!!」
「もう身体の調子は良いのに…なんでだ……?!」
「ハッ…!もしかして……自分、カモにされてる?!」

 

と思ってしまいますよね。僕だったら、正直思ってしまいます。なので、服薬どころか通院だって勝手に辞めてしまう方も出てくるでしょう。

カッコイイ専門用語で『アドヒアランス』というのがあります。これは、お医者さんをはじめとする医療従事者の方たちの治療に関する方針・決定に、患者が従って受けることを言いますが、約6ヶ月(3-9ヶ月)という一定期間をしっかりと継続服用できるかどうか、この場合でいう「服薬アドヒアランス」が実現するかどうかが、うつ病の再発に大きく影響するんですね。

 

期間は個々人の状態やお医者さんの判断によって3か月程度〜1年以上と範囲にバラつきがあるそうですが、担当医の方とコミュニケーションをとり、『しっかり回復』しましょう。

再発予防策②同じ轍を踏まないように!

2つ目は、とてもわかりやすい、シンプルな回答でしたね。

 

「ストレス因は避けて疲れすぎないようにすること」

 

これは基本的なことであり、とても重要なことです。僕はこの回答を、次のように置き換えられると思いました。

 

『以前と同じことをしない』

 

そう、以前と同じような生活を送ること・同じようなストレスを感じることを避けなければいけません。1日の生活のなかで、「睡眠」「食事」「運動」といった行為を通じて、リラックスすることを心掛けたいですね。具体的には次のようなことが挙げられます。

 

【 入浴 】
38度〜40度ほどの、ぬるめのお湯にゆっかりつかることで、緊張がほぐれて気分が落ち着きます。

【 睡眠 】
空腹でも満腹でも、快眠はできません。夕食は控えめに、また空腹で寝つきが悪い場合は、ホットミルク1杯など胃腸に負担をかけないものを少し摂りましょう。昼寝は、程度により夜の睡眠を妨げる場合があります。長時間もしくは夕方の昼寝は控え、30分以内で午後3時よりも前に済ますようにしましょう。

ちなみに、僕が実行した再発予防方法

もしかしたら、お読みになられてる方のなかには、「そんなお前は、何か再発予防とか実行してきたのか?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんので、僕自身が意識した再発予防方法をひとつ挙げてみます。

 

僕がうつ病になった大きな原因に、「一般企業の法人営業職」になったことがキッカケだったと自覚していました。そこで、先ほどの『以前と同じことをしない』ということを自分なりに考えた結果、まったく異なる職種でアルバイトなどをしてとにかくストレスを感じないようにしています。

 

将来的にもずっとこのままアルバイトなどをしていくというのは難しいかもしれませんが、とりあえず現状は大きなストレスはかからず、再発の気配はありません。

 

また、うつ病になる以前には知らなかった多様な労働環境を体験していくことで、どういった状況に自分は合うのか・ストレスがかかりにくいのか・働きやすいのか、といったことへの理解が深まったように感じています。

 

もちろん、これは誰しもが参考にして真似できることではないと思います。キャリアや収入などの面で、どうなんだろうという意見も当然あると思います。なので、「どこまで、無理なく生活を以前と変更できるのか」をご自身の体調と相談しながら考えてみてください。

再発予防も、うつ病治療と同じ

この「その②」では、再発を予防するための2つの方法をお話しました。基本的には、もともとのうつ病治療の延長といえるのではないでしょうか。

 

まず、薬による治療をしっかり継続するということ。そして、以前のようなストレスが溜まらないようにしっかりと生活環境に気を配り、また一人で抱え込まないよう身近な人ともコミュニケーションを取ることが大事ですね。

 

前回(第6回)その③にて、『最終的には、うつ病の方と「どうしたらいいのか?」を話し合って擦り寄せていくのが大事だと思います。』とお話しました。それは、うつ病の最中に限ったことではないですよね。

 

今回「うつ病は50%の再発率がある」と知ったなら、それを本人と周りの人の共通認識にしたうえ、疲れすぎて再発しないためには、お互いどうしていくことが出来るか、擦り寄せていくことを意識するのが大事になります。

 

再発は、当然避けたいです。しかし、うつ病は50%の再発率があるということも、事実としてあります。

 

一旦うつ病の症状がおさまったとしても、うつ病で体験したこと、得た知識、忘れられないこと、全てを総動員して、再発に抗っていきましょう。

 

参照

「臨床精神医学」 第35巻増刊号 株式会社アークメディア

専門医が教えるうつ病 野村総一郎 幻冬舎

 

 宮原直孝 一般社団法人いっぱんじん連合 代表理事 1984年 長野生まれ。 会社員時代の09年 7月頃〜11年1月頃までうつ病により休職、その後退職。 転職活動がうまくいかない現実逃避から何となく勢いで当法人を設立。 現在はヘラヘラしながら、 ・深夜に都内を集団で歩く「深夜徘徊イベント」 ・ただダラダラとダベるだけの「ダベPartner活動」 ・出来る事であれば何でもする「代表デリバリーサービス 〜心が弱った時に、都合の良い男〜」 などを行う。 抱えている柴犬は、よく出来ていますが木彫りです。

<執筆者プロフィール>
宮原直孝
一般社団法人いっぱんじん連合 代表理事
1984年 長野生まれ。
会社員時代の09年 7月頃〜11年1月頃までうつ病により休職、その後退職。
転職活動がうまくいかない現実逃避から何となく勢いで当法人を設立。
現在はヘラヘラしながら、
・深夜に都内を集団で歩く「深夜徘徊イベント」
・ただダラダラとダベるだけの「ダベPartner活動」
・出来る事であれば何でもする「代表デリバリーサービス 〜心が弱った時に、都合の良い男〜」
などを行う。
抱えている柴犬は、よく出来ていますが木彫りです。

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