第五回五月病&うつ病後の就職・転職活動その③「病気の事を伝える?」

2015年 4月 25日

こんにちは、月イチでうつ病に関するコラムを書いています宮原です。今回のテーマは「五月病&うつ病後の就職・転職活動」についてです。

第五回のでは「五月病」について取り上げましたが、そのなかで、「決して五月頃にだけあらわれる期間限定的な一過性の症状ではない」というお話しをしました。そう、五月病をキッカケにそれまで勤めていた企業を休職した末に退職することになってしまうこともゼロではないのです。そこで、今回から「うつ病後の就職・転職活動について」を取り上げたいと思います。

五月病に限らず、うつ病など精神疾患に対しては、まず何よりも医療機関で治療を進め症状を落ち着かせていくことが大事です。

が!そうは言っても、身体も大事にするためにも日々の生活費が必要ですし、ゆっくり休みたいのもやまやまですが働かないといけないですよね。たまにはお寿司とかピザとか食べたいですし。そこで、僕が思った「うつ病後の就職・転職活動」をする場合の疑問について、あれこれと弁護士の先生に聞いてみましたのでご覧くださいー!

今回、聞いてみたことは以下の感じです。

  1. 元うつ病だったことは企業に隠しててもいいのかな?
  2. いまも、現役でうつ病の場合は?
  3. 入社した後に「前職はうつ病で退職した」と発覚した場合、採用取り消し・解雇理由になったりする?

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Q1.(新卒・中途採用含めて)就職活動時に、「前職もしくは過去にうつ病だったけども今は完璧に超元気!」という場合なら、元うつ病だったことは企業に隠しててもいいですか?問題ない感じですかね?

A1.弁護士先生からの回答

元うつ病の場合,現在は完治をしており労務提供に問題がないということでしたら,特に会社から質問がされなければ,自己に不利益な事実まで報告する必要はないと考えられます。なお,採用時に,うつ病などの疾患が過去あったかどうかについて質問をされたときに,虚偽の申告をした場合は,問題となるでしょう。

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なるほど〜。

  • そもそも質問がなければ言わなくても良い
  • ただし、質問があった場合に嘘ついた場合は問題となる場合もある

ということですね。これはいいことを聞いた…!

もし面接官がうつ病とかのことを聞いてきたとしても、ラノベでヒロインが勇気を振り絞って告白したにも関わらず聞き取れなかった主人公並みに「え?何だって??」と聞き返せばいいんだ…!!「質問」を「認識」できなければ、それは「質問ではなくなる」という【真理】へと我は到達せし者なりッ…!!!

勢いで書いてるうちに、ちょっと自分でもよくわかんないテンションになっちゃいましたが、とにかく嘘はついちゃいけませんね。それでは、続いての疑問はこちら!
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Q2.今も通院&薬を服用してる、現役うつ病の場合はどうですか?

A2.弁護士先生からの回答

現行でうつ病による通院・服薬をしている場合ですが、まず就職をして労働契約が締結されると,労働者は,労務を提供する義務を負います。なので、会社が要求する労務提供に問題がないということであれば,特に質問がなされない限り自己に不利益な事実まで報告する必要はないでしょう。

ただし健康状態などに関する質問があったときには,虚偽の事実を申告すれば,やはり問題となります。また,会社の求める労務提供をできない程度に,病状が重いということでしたら,そもそも労働契約での約束を守れないのですから,採用にあたっても申告義務はあったのではないかという方向で解釈されそうです。

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なるほど〜。まず、健康・体調に関する質問があったときに嘘をついたら問題になる、というのはQ1と同じですね。そして、通院&服用しているとしても、その状態によって2パターンに分かれるということが判明しました。

例えば、ご自身の感覚としても当然ながら、お医者さんともちゃんと相談済みで、徐々に体調が良くなり向精神薬なども数を減らし始め、働くことについてもゴーサインをもらってるとしたら、それはバッチリOKですよね。

ところが、お医者さんからも「やめときなってー」と言われて、実際に週の5日は調子が悪くて外に出れないという状態ならば、むしろ、自ら言う義務があるっぽい雰囲気と。症状が重すぎて、弁護士先生の言う「会社の求める労務提供をできない程度」に該当しそうですもんね。

うわ〜微妙ですね〜。正直、体の状態がグレーゾーンだけど転職活動してる方もたくさんいると思うんですよね…。

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Q3.前職の直接的な退職理由がうつ病によるものだった場合、転職活動(履歴書・職務経歴書等の提出書類や面接時)でそのことは一切申告せずに、結果入社した後に「実はそうだった」と発覚した場合、採用取り消し・解雇理由になったりするんですか?

A3.弁護士先生からの回答

退職理由がうつ病だったとしても,現在完治しており,現在の職務の遂行に何の問題もなければ,転職活動時に,会社から申告を求められず,自ら申告しなかったからといって,採用取消し,解雇になるものではありません。

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うんうんうん、なるほどですね〜。仕事さえ出来れば問題ないのか!仕事が(ビジネス力の問題で)できない僕はどうすればいいのでしょうか!先生!!(相談の域がおかしくなってきた)

今回のまとめ

いかがでしたでしょうか?今回の弁護士先生からの3つの回答で一貫していることは、「うつ病が治っている・体調が上向きならば、問題無し!」ということです。無駄にビクビクすることも、隠そう隠そうと思う必要もありません。大丈夫です。なぜなら、そもそも聞かれなければ言う必要がないのですから。

ということで「その③」はここで一旦終了し、「その④」に続きたいと思います。

その④」では、

  1. 職務経歴書や履歴書に休職期間は記載しないといけないの?
  2. 「うつ病」を理由で企業側が採用を見送ることは法律的に問題ないの?
  3. その他に、元うつ病とかを隠すことが問題になる場合があれば教えてくださーい!
  4. 会社側が、法律を無視して、うつ病などを原因に解雇通告してきた場合などはどうすればいいですか?

といったことを、弁護士先生に聞いてみましたので、もし興味あれば読んでくださいましー!また、他にも様々な記事がありますので、お時間あれば当サイトを色々読んでみてください!

監修:弁護士 竹中一真
 宮原直孝 一般社団法人いっぱんじん連合 代表理事 1984年 長野生まれ。 会社員時代の09年 7月頃〜11年1月頃までうつ病により休職、その後退職。 転職活動がうまくいかない現実逃避から何となく勢いで当法人を設立。 現在はヘラヘラしながら、 ・深夜に都内を集団で歩く「深夜徘徊イベント」 ・ただダラダラとダベるだけの「ダベPartner活動」 ・出来る事であれば何でもする「代表デリバリーサービス 〜心が弱った時に、都合の良い男〜」 などを行う。 抱えている柴犬は、よく出来ていますが木彫りです。

<執筆者プロフィール>
宮原直孝
一般社団法人いっぱんじん連合 代表理事
1984年 長野生まれ。
会社員時代の09年 7月頃〜11年1月頃までうつ病により休職、その後退職。
転職活動がうまくいかない現実逃避から何となく勢いで当法人を設立。
現在はヘラヘラしながら、
・深夜に都内を集団で歩く「深夜徘徊イベント」
・ただダラダラとダベるだけの「ダベPartner活動」
・出来る事であれば何でもする「代表デリバリーサービス 〜心が弱った時に、都合の良い男〜」
などを行う。
抱えている柴犬は、よく出来ていますが木彫りです。

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