第五回五月病&うつ病後の就職・転職活動その①「そもそも五月病とは?」

2015年 4月 24日

こんにちは、そしてご覧頂きありがとうございます!月イチでうつ病に関するコラムを書いています宮原です。
僕は、新卒入社した企業にてうつ病になり休職→退職という流れを経験しました。その当時のことも交えてお届けしています当コラム、今回のテーマは「五月病&うつ病後の就職・転職活動」についてです!
「五月病」、初めて聞いたという方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。僕のイメージだと、「五月病っていうのになったことはないけど言葉は知ってる」という方が多いんじゃないかと思います。

もうあっという間に5月になるということで、今回は五月病がどういったものなのか、アレコレとお話します。まず、「その①」では、次の項目をお話します。

 

  1. 実は「五月にかかるから五月病」ではない
  2. 五月病の誕生は大学から

実は「五月にかかるから五月病」ではない

え?と思われたかもしれませんが、五月病というのは五月にかかる病気ではなく、『新しい環境に適応できないことで起こる症状の総称』をいいます。4月の現在、時期的に様々な理由で生活が変化する方がいると思いますが、その生活に慣れることが出来ずに「抑うつ」とか「不安」とか「無気力・虚脱感」っていう状態が起こった場合のニックネームのようものです。

更に色々説明していきますが、先に2つお伝えしたいことがあります。1つは割とどうでもいいことで、もう1つは「え、そうなの?」となることです。1つ目の割とどうでもいいことをお伝えします。「五月病」の「五」は漢数字です! 数字の「5」で「5月病」ではないので注意が必要です!!ヤバい、どエラいレベルでどうでもいい情報だった。何の注意が必要やねん。こんなんやとタブ閉じられてまう。

張り切って参りましょう、続いて2つ目。「え、そうなの?」と思う点ですが、「五月病」という診断名はありません。先ほど、五月病というのは、「新しい環境に適応できないことで起こる症状の総称」をいいます。といいましたよね。例えば診察にいって経緯や症状などから五月病っぽさがめっちゃ出ていて、医師の方に「(ははーん さては五月病だな)」と思われたとしても、前回(第四回)に色々お話した診断書には、「五月病」と表記されることはありません。実際の診断では、「適応障害」をはじめ、他に「抑うつ神経症」「軽症うつ病」等といった診断名になる場合があります。
そんな五月病ですが、どういった経緯で言葉が広まったのかを続いてお話します。

五月病の誕生は大学から

五月病という言葉が誕生した当時は、意味合いが少し異なりました。だいたい次のような感じです。「過酷な受験を通り抜けてきた大学生が、試験の緊張感から解放され、長いこと張り詰めた緊張から解放され、または、想像で胸を膨らませていた大学が期待はずれだったなどから、ぼーっとした状態になること」「受験」「入学」「大学」といったワードが散りばめられていることから分かる通り、五月病というのは、最初は主に新入生(大学1年生)を対象に生まれた言葉だったのです。

そもそも「五月病」というのは、1960年代にあの東京大学の駒場キャンパスで大学関係者より広まり使われ始めたと言われています。青少年の病的心理に詳しい精神科医の笠原嘉先生によると、その昔、1968年に長期留年学生への対策を検討するなかで「特有の無気力状態になる学生の問題」 と報告されたことが発端だそうです。その問題というのが、『理由のはっきりしない留年学生が大量に出現しはじめた』。(1)
これは確かに大学関係者にとって大問題ですよね。ビックリですし、ワケわかんないですよね。せめて休む理由をはっきりしてくれ、と。

その後、「五月病」という言葉は大学内に留まらず世間一般へ急速に広まり、1968年当時、流行語にもなったそうです。流行語て。
でも、「五月病」というワードが流行る理由、何となく分かる気がしますよね。なんせ字面がキャッチーですし、ライトなノリでついつい言いたくなるじゃないですか。
友人の前で「だるいわー。疲れたわ。」なんて、つい口に出してしまったとしたら「お、どうしたどうした、遅れてやってきた五月病か??」と、意味をよく知らないけどイジってくるやつがいたんじゃないかなとか、容易に想像がつきます。

さて、「五月病」について、その①は一旦ここで終わりにしたいと思います。この続きは、その②でお話しますが、内容としては、

  •  特徴
  •  でも五月病になるのは、大学生だけじゃないよ!
  •  身近に起こりうる五月病
  •  もしも、異変に気付いたら・不調を訴えてきたら?

を予定しています。お時間があれば、当サイトの他の記事も読んでいってくださいね。体験談インタビューなんかがオススメです!

(1)笠原嘉『アパシー・シンドロームー高学歴社会の青年心理』岩波書店 1984年
 宮原直孝 一般社団法人いっぱんじん連合 代表理事 1984年 長野生まれ。 会社員時代の09年 7月頃〜11年1月頃までうつ病により休職、その後退職。 転職活動がうまくいかない現実逃避から何となく勢いで当法人を設立。 現在はヘラヘラしながら、 ・深夜に都内を集団で歩く「深夜徘徊イベント」 ・ただダラダラとダベるだけの「ダベPartner活動」 ・出来る事であれば何でもする「代表デリバリーサービス 〜心が弱った時に、都合の良い男〜」 などを行う。 抱えている柴犬は、よく出来ていますが木彫りです。

<執筆者プロフィール>
宮原直孝
一般社団法人いっぱんじん連合 代表理事
1984年 長野生まれ。
会社員時代の09年 7月頃〜11年1月頃までうつ病により休職、その後退職。
転職活動がうまくいかない現実逃避から何となく勢いで当法人を設立。
現在はヘラヘラしながら、
・深夜に都内を集団で歩く「深夜徘徊イベント」
・ただダラダラとダベるだけの「ダベPartner活動」
・出来る事であれば何でもする「代表デリバリーサービス 〜心が弱った時に、都合の良い男〜」
などを行う。
抱えている柴犬は、よく出来ていますが木彫りです。

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