うつ病と保険について

2014年 9月 17日

よくご質問をいただくうつ病と保険の関係についてファイナンシャルプランナーの方に解説をしていただきました。

Q1.うつ病の診断を受けた場合、医療保険、生命保険などの保険に加入することはできるのでしょうか。
A.保険に加入する時には、基本的には健康であることが条件です、そのため、契約時に健康状態の確認があります。その際に、すでにうつ病で通院している場合は、保険には加入できません。その後、完治(医師から通院しなくても良いといわれた時)から5年間は加入できません。5年経過して、再度健康状態の確認を行って問題がなければ加入ができます。
しかし、保険の分野は近年、どんどん変わってきています。そのため、完治して5年たたなくても、精神障害者福祉手帳を持っていない人は完治した段階や5年の経過を待たずに加入できる保険も出てきています。
ただし、気を付けないといけないことは、①完治の意味②告知義務違反の2点です。
①完治の意味
保険加入の際の「完治」とは、医師からもう通院しなくても良いといわれた時点を指します。そのため、自分の判断で通院をやめた場合は、完治とは見なされず、このことを告知せず保険に加入した場合は、告知義務違反となって保険料の支払いがされない場合があります。
②告知義務違反
保険は契約者平等性を保つために、加入時に「告知」と言って健康状態を確認する作業があります。この時に、事実と異なることを答えて加入した場合、告知義務違反となります。告知義務違反と認定されると、保険料の支払いや、それまで積みたてた保険料の返済を受けることもできないことがあります。

Q2.健康な時に、保険に加入し、その後うつ病と診断された場合、保険の契約はそのまま続けられるのでしょうか。
A.保険料の支払いが行われていれば、そのまま契約は維持されます。ただし、うつ病を理由に、保険料の支払い額が減額される場合もあります。

Q3.うつ病になった場合、収入の不安があります。収入を補うような保険はあるのでしょうか。
A.損害保険で6か月以上働けなくなった場合に入れる就業不能保険や所得補償保険といったものがあります。ただし、これも医療保険や生命保険と同様に、病院に通院している場合は加入できません。ただし、完治後は時期を置かずにすぐ加入できます。

Q4.家の購入などのローンを組むことはできるのでしょうか。
A.うつ病の場合とそうでない場合、組めるローンにも違いが出てきます。
現在、ローンを組む時には団体信用生命保険に必ず加入するようになっています。
これは病気による高度障害などで、ローンの支払いが難しくなった場合、生命保険会社がローンを代わりに払うという仕組みです。
この時にも、健康状態の審査があるのですが、健康状態がネックでローンが組めないとなった時はフラット35の長期固定金利で組むことが可能な場合もあります。この場合も、団体信用生命保険の加入が必須になります。

Q5.うつ病で保険に加入したり、ローンを組むことができないかもと悩んでいる方にアドバイスをお願いします。
A.この分野は特に保険はどんどん新しいものが出てきています。そのため、一人で悩んだり、情報が少ない状態で判断せず、FPなどの専門家に相談されることをおすすめします。その方の状況と希望に沿うのに最適なプランを考えてもらえると思います。また、プランに納得できない場合は、他の専門家にも意見を聴くなどして、信頼して任せられるパートナーを選択するようにしましょう。